環境制御概要VAVシステム排ガス処理排水処理外気処理グローブボックス環境試験室02省エネ安 全環境改善[VAV導入前][VAV導入後]179VAVには、研究者の安全を確立するためのドラフトチャンバーをはじめとする局所排気装置を、必要な箇所から必要な量だけ適切に 排気が行えるように制御するという機能が含まれています。局所排気装置が多いほど、強陰圧環境になりやすく、出入り口の扉の開け閉めが困難になったり、空調が効かなくなるといったケースもあります。適切な風量で制御することで、そのような環境の改善につながります。サッシを閉めたドラフトチャンバーは少ない排気量で運用することができます。また、ラボ内は空調された空気で満たされています。外部に排出する空気量自体を減らすことができれば、省コストにもつながります。VAV制御ではない一定風量でドラフトチャンバーを運用している場合、標準作業サッシ高さでの風量で設計されていることが多いため、サッシを閉めた状態では過度な風量でドラフトチャンバーが運転し続けているケースがありました。VAV制御では、作業内容に合せた環境を構築することが要求されます。サッシが開いているときはその開度に合せて面風速が一定となるように風量がコントロールされます。一方、サッシが閉まった状態ではフード内の換気回数も考慮して、必要最低限の風量となるように制御されます。排気ファンの能力に応じ、排気できる量は限られています。使用する箇所でのみ適切な風量で制御が行えていれば、限られた風量で多くの局所排気装置を設置することができ、より安全なラボ環境を構築することができます。可変風量装置(VAV)VAVの目的中規模以上の施設で有効的な風量制御空調換気システム風量制御装置の基本項目
元のページ ../index.html#179