2024.10.16
2024年度グッドデザインを受賞しました
このたび、ダルトン研究施設向け新ブランド「MAGBIT」が公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2024年度グッドデザイン賞」を受賞いたしました。


MAGBITが実現した行為のデザイン
研究活動のなかで発生する様々な問題を“行為のバグ”として捉え研究者の視点で洗い出し、スムーズで美しい所作をデザインしました。
「MAGBIT」によってラボに芽吹く新しい所作がすべての研究者の生き生きとした活動に少しでも貢献できましたら幸甚に存じます。
審査員コメント
本製品は、そのデザインプロセスにおいて、研究活動で発生していた迷い、誤認、非効率、不快感など、研究者が無意識に溜め込んでいたストレスを顕在化している。そして、それらを解消する最適解を研究者の行為をデザインするアプローチで導き出し、位置関係の見直しによるハンドルとノズルの直感的な対応付け、使用時の研究者の視線を考慮したサッシ枠やガラスの境目の改善など、製品の形や色の姿として具現化している。機能性、安全性に加え、研究者にとっての情緒的価値も高めることで、理想的な研究環境を創り出すデザインが達成されている点を評価した。
受賞詳細はこちら
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動です。1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきました。製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。 また、デザインの優劣を競う制度ではなく、審査を通じて新たな「発見」をし、Gマークとともに社会と「共有」することで、次なる「創造」へ繋げていく仕組みです。
グッドデザイン賞の受賞は2019年度「savanna+」に続いて2度目となりました。
今回は「行為のバグ」に着目し、ひとつひとつを丁寧に解決すべくアプローチしたデザインが評価されたことを大変嬉しく思います。
ラボラトリーの主人公である研究者が使うプロダクトとして、あくまで研究者目線で「MAGBIT」は開発されました。ささやかなユーザビリティが小さなイノベーションを生み、研究結果のみならず、働きやすさというサステナビリティの一端も担うことで、製品以上の価値につながると信じております。
今後もダルトンは課題解決に向けて、お客様と同じ目線で真摯に問題と向き合ってまいります。