安全な作業を行うためには装置のメンテナンスが必要不可欠です。
ダルトンでは安全をサポートする商品やサービスをお客様のニーズに合わせてご用意しています。
アイソレータやキャビネットのメンテナンスはもちろんのこと、封じ込め性能評価の実施が可能です。
メンテナンス項目例
1. 封じ込めアイソレータ
- 1)消耗品劣化確認
- ①グローブ
- ②Oリング
- ③窓閉止状態確認(密閉ハンドルの状態)
- ④窓部パッキン状態確認
- ⑤給気・排気プレフィルタ目詰まり確認(目視)
- ⑥照明点灯確認
- 2)気密検査(単独リークテスト)
- 3)動作検査(正常動作・異常動作)
- 4)動作検査(内圧確認)
- 5)キャリブレーション
- ・内圧系統
- ・給排気HEPA差圧系統
- ・温湿度系統
- ・配管圧力系統
- 6)給気HEPAフィルタ スキャン検査
- 7)排気HEPAフィルタ(1段目) スキャン検査
- 8)排気HEPAフィルタ(2段目) 総合捕集効率検査
- 9)給気HEPAフィルタ差圧確認
- 10)排気HEPAフィルタ(1段目)差圧確認
- 11)排気HEPAフィルタ(2段目)差圧確認
2. ナノマテリアル対策キャビネット
- 1)外観検査
- 2)キャリブレーション
- ・HEPA差圧系統
- ・風速系統
- 3)給気プレフィルタ交換
- 4)排気プレフィルタ交換
- 5)給気HEPAフィルタ交換
- 6)排気HEPAフィルタ(1段目)交換
- 7)排気HEPAフィルタ(2段目)交換
- 8)平均流入風速検査
- 9)動作検査
OEL測定検査
SMEPACに準じた方法によりグローブボックス/アイソレータ、フレキシブルエンクロージャー、ダウンフローブース、局所排気装置などの機器の封じ込め性能評価を実施しています。 ※SMEPACとは
THE STANDARDIZED MEASUREMENT OF EQUIPMENT PARTICULATE AIRBORNE CONCENTRATION
直訳:機器における気中粒子濃度測定の評価基準
試験計画の策定例
- 1)サンプリング手順の設定:サンプリング箇所、サンプリング時間、粉体の取り扱い作業を決める
- 2)作業者への教育:封じ込め機器の取り扱いを十分に習熟し、作業手順に基づき試験を遂行できるようにする
- 3)準備:サンプリングポンプの校正、粉体の準備(小分けなど)
- 4)現場での役割分担:タイムキーパー、記録担当、模擬作業担当など
- 5)分析設備の確認:適切な分析が行える設備(機関)の選定
- 6)報告書の作成:使用する粉体、作業中の操作記録(異常操作など)、測定時間、測定場所、分析結果など

アイソレータ/グローブボックスの主要部分との位置関係
- ①メインチャンバーのウィンドウ面のグローブポート間の中央地点、床面から1500mm。
この位置は、オペレータの作業位置における呼吸ゾーンにあたる。 - ②アイソレータ/グローブボックスの前面、作業位置の前にあるウィンドウ/ドアの左下左手下側と同じ高さ。
- ③エアロック/ RTP /バグアウトに直近の位置(多目的システムの場合は、複数のサンプルが必要とされるかもしれない)。
- ④アイソレータ/グローブボックスの外枠後方、床面から1500mm。
- ⑤他のウィンドウ用に① で設置したとおり、グローブポート間の中央線上、グローブポートの中心を結ぶ中央線から300mm上。
- ⑥ ⑤ と同様であるが、アイソレータ/グローブボックス外枠から2000mm 離れた位置。(遠隔サンプル)