菌を除去する方法は？

除菌、殺菌、消毒、滅菌などが挙げられます。

除菌、殺菌、消毒、滅菌の違いは？

• 除菌…「菌の数を減らすこと」対象物から生菌数を減少させること
• 殺菌…「ある程度菌を殺すこと」微生物の生活力を奪い、生存している微生物を殺滅すること
• 消毒…「菌を無毒化すること」病原微生物を不活化したり除去したりして、感染が起こらないようにすること
• 滅菌…「菌を限りなくゼロに近づけること」被滅菌物の中の全ての微生物を殺滅または除去すること

無菌とは

定められた方法で対象微生物が検出されないこと。無菌性保証水準としては、「適切な滅菌工程により滅菌された製品中の汚染菌の最大生存確率が10のマイナス６乗であること」とされています。
日本語の「無菌」は、英語では「sterile」や「aseptic」と訳されることがあります。「sterile」は生育可能な微生物が存在しないことを言い、「aseptic」は、汚染物質が既定の許容限界範囲内に管理されている状態を意味します。

除染とは

再現性のある方法により、生存微生物を除去、または予め指定されたレベルまで減少させること。ダルトンは無菌アイソレータの除染方式として過酸化水素ガス除染方式を採用しています。

過酸化水素ガス除染方式とは

過酸化水素を蒸発させ、拡散することで除染を行う方式。ヒーターで気化した過酸化水素をアイソレータ内部や作業室に拡散させ、過酸化水素が持つ酸化力により、微生物を死滅させる方法です。微生物の死滅状況は、除染後にBI（Biological Indicator）やCI（Chemical Indicator）で検証します。
過酸化水素ガス除染方式にはウェット方式とドライ方式があり、ダルトンではドライ方式を採用しています。

過酸化水素ガス除染およびドライ方式のメリット

過酸化水素除染は従来のホルマリン除染方式と比較して、人体に対して安全です。
ドライ方式は、過酸化水素の再凝縮（結露）を防ぐため、ウェット方式と比較して再現性の高い安定した微生物殺滅効果が得られます。

ダルトンの無菌空間構築装置

ワクチン、注射剤などの無菌医薬品製造における細胞操作、品質試験など、あらゆる無菌操作を行えます。