DISCOVER LABORATORY

多彩な食の未来をつくる、
会話であふれた複合施設。

どのようなプロセスで、ノウハウや技術を駆使してラボ空間を共創したか、
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個性的な外観の中に、
研究、品質保証、オフィス機能を結集。

キユーピーグループが開設した「仙川キユーポート」は、研究開発と品質保証機能を融合するとともに、グループ17 事業所(2013年入居時点)のオフィス機能を集結した複合施設です。建物全体を支える外装には、キユーピー マヨネーズなどのパッケージに使用され、シンボルデザインとしておなじみの網目模様がイメージされる「X型アウトフレーム」を採用。都内最大級の広さ(建築面積 約6,400 ㎡)となったフロアには数カ所の吹き抜けがあり、自然光とさわやかな風を招き入れる開放的な設計になっています。

木目調の素材が多く使われ、心和らぐ印象を与える「オープンラボ」は、外部研究員との協働の場となります。

ラボとラボの間にある「aima」には、研究員の発想を刺激し、理解を深める多くの工夫が具現化されています。

また、オフィス全体のコンセプトである「その会話から生まれる。未来とつながる。」を貫いた空間が構築されています。地上5階建ての施設で研究開発フロアとオフィスフロアを断面的に交互に配置したミルフィーユ構造。上下方向での回遊性を高め、研究者同士はもとより営業スタッフなど職種の垣根を越えたコミュニケーションの活性化も図られています。
さらに、スタッフはもちろん地域の方々も利用できる東京都認証保育所を開設し、一般の方々向けの見学施設も併設されています。仙川キユーポートの運営によって、食を通じたお客様との交流はもとより、地域の一員としての社会貢献活動にも力を注いでいます。

【ミルフィーユ構造】
各フロアの上下方向の回遊性を高め、部署の垣根を越えた会話が誘発される断面構成は、「ミルフィーユ構造」と名付けられた。

研究員が移動しやすいシンプルな動線になるよう設備機器を設置した「化学実験室・機能素材試作場」。また、実験台には消費電力を抑え、各実験台へ均一な光を提供し見え方の再現性を高めるタスクアンビエント照明を採用。部屋全体の必要最低限の明るさを天井面への照明で確保し、同時により明るさが必要な作業面をタスク照明が照らしています。

会話を誘発する工夫で満ち、
交流・共創が広がるラボ環境。

仙川キユーポートの3 階は「オープンダイニングキッチン」をコンセプトに、研究員同士はもとより他部署のスタッフやお客様まで、「会話」を誘発する仕掛けが全エリアに施された、研究・検証スペースを設置。「食品実験室」では、あえて実験台を斜めに設置して、回廊から流れる動線をつくり、出会いの機会が増えるようにレイアウト。
また、フラットな実験台を選ぶことで、顔を合せた対話がしやすいようにしています。

そして、「化学実験室」では、実験台上の試薬棚に仕切りの役割も持たせ、座った状態では個人的な作業に集中しやすく、立った状態では視界が開け、向かいの研究員との会話もしやすいようになっています。そうしたラボの間には「aima」というコミュニケーションスペースを設け、気軽な情報の共有や部門を超えたコラボレーションを促す工夫がなされています。ここで生まれる交流が共創につながり、食の新しい未来が開かれていくことでしょう。

約3分で一周できる外周からは、ラボ内の様子が見えるため、コミュニケーションが取りやすくなっています。

「食品実験室」の中央に置かれた作業台は、キャスター付きのため、目的に合せて最適なレイアウトに変更できます。

どのようなプロセスで、ノウハウや技術を駆使してラボ空間を共創したか、
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キユーピーグループ研究開発・オフィス複合施設 仙川キユーポート
所在地
東京都調布市仙川町2-5-7
延床面積
28,000㎡
工期
2011年5月~ 2014年5月
建築面積
6,400㎡
設計
株式会社日建設計
階数
地下1階・地上5階
施工
大成建設株式会社

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