都心の2大学融合施設で、
空間効率を極めたオープンラボ。
2大学の頭脳を結ぶ、
セレンディピティに満ちた施設。
「TWIns(ツインズ)」は、理工学の早稲田大学と医学の東京女子医科大学が連携して1 棟に融合した研究教育施設です。早稲田大学はライフサイエンス系の研究室を集めた「先端生命医科学センター」、東京女子医科大学は再生医療などを研究する「先端生命医科学研究所」を設置しています。共同研究などで親交のあった2 大学の交流をより深めるためのキーワードが、「セレンディピティ(価値あるものを偶然に発見する能力)」でした。

低層のために階段の使用頻度は高く、両大学間での出会いの機会を増やしています。

各フロアに配置されたミーティングスペースには、掲示板やプロジェクターなども設置。
両大学の施設間を結ぶ共用空間には、地下1 階から3階まで続く階段を設置。教員や学生が上下階へと移動するたび、各階に配置されたオープンなミーティングスペースを経由するよう設計され、両大学間での情報交換などが促進されています。さらに両大学共用の光あふれるラウンジを2、3 階に設置。大学間の壁を低くするカジュアルな交流の場として利用されています。TWIns では、そうした多くの出会いと交流によってセレンディピティの力が高まり、発見や創造の世界が広がっています。

10 の研究室の教員や学生が行き交い、自然に交流を深められる「オープンラボ」。
限られた空間を有効活用する、
機能集約型のオープンラボ。
TWIns の2 階には、早稲田大学・生命医科学科の10 の研究室が集い、学際的な研究を進めるオープンラボがあります。広々とした開放的なラボには、都心の限られた空間を有効利用するための工夫が数多く施されています。
空間効率の視点から多様な設備機器を共用。実験台は、天板の高さが70〜90cmまで段階的に変更できるようカスタマイズされ、身長や使用目的で異なる最適な高さに調節できます。また、壁際に収納スペースが少ない点をカバーするため、実験台の脚や棚をフレームだけの構造にし、収納力を大幅に向上。サプライ品などが足元や頭上に置け、効率的な実験作業を可能にしています。実験台上の棚をフレーム構造にしたことは、作業者の向かい側が見通せ、室内がより広く感じられるというメリットももたらしています。
市街地にあるTWIns では、臭気対策に細心の注意を払い、除去効率の高い「排ガス洗浄処理装置」を屋上に6 基設置。施設内はもとより地域の快適な空気環境を守り続けています。

ガスの種類ごとに換気を独立させ、それぞれに最適な方法で浄化する6 基の「排ガス洗浄処理装置」。

天板の高さが調節可能な実験台上に、フレーム構造の棚を設置することで収納力がアップ。
東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設(TWIns)