DISCOVER LABORATORY

自然に優しく溶け込み、
研究者の交流を育む研究所。

先進の省エネ技術を結晶した、
緑豊かな研究所。

光を招き入れる透明なフォルムで豊かな自然に調和する「ヤクルト中央研究所 食品研究棟」。同棟の南側には、冷暖房コストが削減できる「ダブルスキン方式の断熱システム」を採用。外壁ガラスと内壁ガラスの間の空間が断熱層の役割を果たすことで、室内の暑さ寒さが緩和され、省エネ効果を発揮しています。

デスクワーク・スペースのワイドな窓の向こうには、気分をリフレッシュできる自然の風景が広がっています。

断熱層としての働きはもちろん、室内の暑い空気などを屋外へ排出する機能もある「ダブルスキン方式の断熱システム」。

また、空調設備として従来のボイラー方式のように燃焼がともなわない「ヒートポンプ・蓄熱システム」を導入し、CO2 排出量の低減を図っています。さらに、人を感知して自動的に照明が点灯・消灯する「人感センサー」はもとより、自然光や照明器具の反射も検知して照度が調整される「調光センサー」も多数配置。
研究者の手を煩わせることなく、無駄のない適度な明るさを保っています。環境負荷低減の高度技術を数多く採用した同棟は、「森の中のエコ・ラボラトリー」という名がふさわしい先進的な施設です。

実験室のユーティリティは、天井から下ろして供給する方式にし、将来のレイアウト変更にも容易に対応できるようにしています。

研究者の動線を縮め、
コミュニケーションを促すレイアウト。

食品研究棟は、汎用性の高いシンプルなレイアウトで設計。あえて各研究分野に特化させた機能を持たせないことで、将来的な研究テーマの変化にフレキシブルに対応できるようにしています。
また、研究室の基本的なレイアウトは、実験スペースとデスクワーク・スペースの間を大型ガラスで仕切り、安全性を確保しつつ、ほかの研究者の様子が見えるようにすることで、コミュニケーションを促進。デスクワーク・スペースについては2 室分の空間が一体化しているため、2 つの研究チームが気軽に会話でき、共同研究なども効率的に進められるようになっています。さらに、各階の両サイドに研究室を設け、その間にクリーンルームなどの共用スペースを設置。研究者が働きやすいゾーニングや動線が短縮できるレイアウトを実現しています。
森に包まれた同棟では、借景の手法を採用。多くの窓から四季折々の景色が見渡せ、研究者の心を和らげています。

2つのチームが同じ室内で研究を進める「デスクワーク・スペース」からは、ガラス越しに実験の様子を見ることができます。

3階の「屋上庭園」が周囲の自然との調和を生み出します。


株式会社ヤクルト本社 中央研究所食品研究棟


所在地
東京都国立市泉五-11
建築面積
2,907.79㎡
工期
2008年1月〜2009年3月
延べ床面積
8,104.28㎡(地上5階)
設計者
株式会社日建設計

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