DISCOVER LABORATORY

社内外の知が響きあい、
感動を創る結集拠点。

撮影者:平井広行

どのようなプロセスで、ノウハウや技術を駆使してラボ空間を共創したか、
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グループ内外で交流が生まれ、
未知の感動を創造しやすい環境へ。

2015年5月、サントリーグループは3カ所に分散していた基礎研究・技術開発機能を集結した研究開発拠点「サントリー ワールド リサーチセンター」(以下、SWR)を開設しました。「健康科学」、「微生物科学」、「植物科学」、「水科学」、「環境緑化」といった幅広い領域で “新たな価値の創造”に挑戦。サントリーグループをさらなる成長へと導くため、新拠点のコンセプトとして設定されたのが「響創」です。それは、「国境も分野も超えた知と知を響かせ、未知の感動体験を創りだす」ことを意味します。

オープンエリアが見通せるユニークな構造のため、フリーアドレス制の執務エリアでも、ほかの研究員を見つけやすくなっています。

立ったままでも議論がしやすい赤の会議室、テーブルが分離できて多様な並び替えが可能なオレンジの会議室など個性豊かなスペースが用意されています。

SWRでは、相互に連携した革新的な研究開発テーマに取組む、サントリーグループの3社1財団が集結。グループ内はもとより社外の多様な人々とも交流を図ることで、オープンイノベーションを促進しています。施設内は、実験エリアと執務エリアで構成されたフロアを回転させながらスパイラルに結び、偶然の出会いが誘発される構造になっています。

1階のエントランスの周囲には、水のきらめきが美しい水盤を配置。サントリーグループのコーポレートメッセージ「水と生きるSUNTORY」が伝わってくる。

また、内装の特色として目を引くのは床材・壁材・テーブルなどに木材が多く使用されていることです。その木材には、水源になる森を育む社会活動の場である「サントリー 天然水の森 奥大山」の育林材(森を育むために伐採した木材)が有効利用されています。

「機能別実験室」にある実験台の天板上は、収納ボックスや棚などの位置・仕様を工夫し、会話がしやすいよう配慮されています。

出会いで満ちた執務・実験エリアが、
イノベーションを加速。

SWRは、全エリアがフリーアドレス制。異なる会社や部署の研究員とも会話の機会が生まれ、働く場所を自由に選ぶことができます。また、各階に多様なミーティングスペースを設置。2階には目的や人数に合わせて選択できる基調色の異なる個性的な会議室も用意されています。そして実験エリアもオープン志向を反映し、部署や会社の枠を超えて研究者が出会う機会を増やし、知の共有が推進できる環境を実現しています。
他社と機器を共用する機能別実験室の実験台は、試薬の種類や作業内容に応じて使いやすさを追求。ドラフトチャンバーについても、台数はもとより用途、風量など詳細まで検討を重ねて選定されました。実験エリアと執務エリアの境界は大型ガラスで仕切り、互いのエリアから様子が見えるようにすることで、知の交流を容易にしています。未来を見据え、施設内の約3割のスペースは未実装エリアとして確保。新たな研究テーマにも柔軟に対応でき、より多くのイノベーションに結び付けられる環境が整っています。

ドラフトチャンバーの選定にあたっては、安全面や用途だけではなく省エネ性能も重視し、低風量タイプが採用されました。

執務エリアから実験室が見渡せるため、交流促進はもとより実験室内の整理整頓がより徹底される効果も出ています。

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サントリー ワールド リサーチセンター(SWR)
所在地
京都府相楽郡精華町精華台8-1-1
敷地面積
49,150.58㎡
工期
2014年5月〜2015年5月
延床面積
23,332.83㎡(附属棟含む)
設計監理
株式会社竹中工務店
階数
地上4階、搭屋1階

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